子どもの人気習いごとランキングに毎年必ず上位に入る英語。グローバル化が進み、ますます英語が必要になると言われていますが、そもそも英語ができると子どもにとってどんなメリットがあるのでしょうか?
など、始める前は迷うママ・パパも多いですよね。
この記事では、実際に子どもに早期英語教育をしている筆者が、英語を習得することで得られるメリットを紹介していきます。
目次
英語ができると子どもの将来の選択肢が広がる!
近年は、子どもが低年齢のうちから英語教育をスタートするママパパも多いですよね。まだ子どもが小さいと将来の姿を想像するのが難しいですが、英語ができると子どもの将来の選択肢がぐっと広がります!これからの未来を担っていく子どもたちの将来に、英語がどう関わっていくのかご紹介します。
英語ができると就職が有利になる
英語ができると、将来就職先を考えるときに選択肢が増えます。外資系企業だけではなく、社内公用語が英語という会社もあるほど。入社の条件にTOEICのスコアを求められる会社もあります。
また、子どもたちが就職する頃の日本の経済状況がどうなっているのか、はっきりとは分かりませんが、海外就職を考えることもできます。
英語力で受験が有利になる
大学受験はもちろん、中学、高校でも一定の英語力があれば、試験免除や内申点が加算される学校もあります。(学校によって条件は異なります。)
高い英語力があれば、入学時や通学に奨学金を受けられる可能性もあります。
奨学金で留学に行けるチャンスが生まれる
一昔前と比べると、海外留学の門戸は広くなってきていますが、留学費用が高額なことがハードルになりがち。
英語力の他にも必要な条件がありますが、返済不要の奨学金制度を利用した海外留学・海外進学ができるチャンスも生まれます。
英語力が高いと生涯年収も高くなる
2020年の株式会社エンワールドジャパンの調査によりますと、英語上級レベル(流暢に話せる)の約60%が年収1,000万円以上であるとの結果が報告されています。英語レベルが高いほど、年収も高くなることが顕著に現れています。
英語が使えると職務の範囲が広がり、年収アップにつながることが示されていますね。
英語学習には英語力の他にも嬉しいメリットが!
ここまでは、英語ができるメリットをご紹介しました。実は英語学習をすることで、英語力アップの他にも得られるメリットがあります。
コミュニケーションスキルが身に着く
例えば英語表現では、”I like icecream.”(わたしはアイスクリームが好きです。)のように、話し言葉の中で意識せずとも主語を明確に話します。日本語で会話するのと比べて、I(わたし)や、We(わたしたち)を必然的に多く用います。日本語での会話は、子どもだけではなく大人も、主語がよく分からないまま進んでしまうことが多いですよね。文法上の違いもありますが、英語では自分の思いを伝える表現を多く使います。
それと同時に、英語でコミュニケーションを取るには、アイコンタクトや表情も大切になるため、人前で話すのが苦手な性格が変えられるかもしれません。外国人からは、『日本人はシャイで、あまり自分を出さない』と良くも悪くも思われがちですが、自己主張のない人は自分の意見のない人だと思われてしまうことも。
筆者も初めての海外ホームステイの際、些細なことでもホストファミリーから「私は~と思う、あなたは?」とよく聞かれることが多く、始めは困惑したものです。
英語を学ぶことで、自分の意見を伝えることの大切さを学び、コミュニケーションスキルが身に着くでしょう。
論理的に話すことが得意になる
日本語と英語では全く文法が異なります。例えば、子どもの話し方に多いのが、『今日ね、お友達と公園で遊んで楽しかったよ。』というようなよく聞くセリフ。英語だと、”I enjyoyed playing with freinds in the playground today” となります。この一文の中で一番伝えたいことは、「今日」でも「お友達」でもなく「僕(私)は、楽しかった」ということです。英語の文法では、このように主語と結論が先頭にくるため、論理的に話す練習ができます。同時に、論理的思考も身につきそうですね。
多様性を受け入れられるようになる
世界の総人口約73億人のうち、英語を話すのは15億人を超えているといわれています。その中には、アメリカやイギリスなど公用語として話す国だけではなく、準公用語として話す国々も含まれています。単純計算で、世界中の約5人に1人は、英語が話せるということになりますね。
国が違えば言語だけではなく、文化、宗教、肌の色や髪の色などたくさんの違いに気付くでしょう。近年、幼稚園や小学校でも、多様性を学ぶ取り組みがスタートしていますが、英語を学ぶことで自然に多様性を知り、受け入れることができそうです。
まとめ:幼児期からの英語教育はメリットがたくさん
英語ができるメリットをいくつか考えてみましたが、本当に幼児期から始めたほうがいいのでしょうか。どんな分野でも低年齢からスタートした方が吸収が早いのも事実ですが、言語習得には「臨界期」があります。英語学習でいう臨界期とは、ある時期を過ぎると学習をしても、上達が望めない限界の時期のことをいいます。諸説ありますが、10~12歳ごろが臨界期の終わりにあたると言われています。特に英語の発音に関しては、日本語には存在しない音があり、英語を聞き分けられる「英語耳」を育てるならば、さらに低年齢のうちからスタートした方がよさそうですね。
大人になってから、努力次第で高い英語力を身に着ける人も存在しますが、ネイティブレベルには到達しにくいという研究結果も。2020年の教育改革で、小学校の英語教育がさらに前倒しとなり、公立小学校では3年生から外国語活動が開始されました。私たち親世代の頃と比べると大きな変化ですが、英語を習得するのに要する時間は、最低でも2000時間以上と言われていることからも、まだまだ十分な学習環境ではなさそうです。
とはいえ、子どもがまだ小さいうちから受験や就職について考えるのは、イメージが沸かないかもしれません。幼少期から英語を始めると、教科の一つではなく、自分の知っている一つの言語になります。そのため学校の英語の試験では、勉強の必要がほとんどなく他の教化に時間を費やすことができます。何より本人の自信にもつながります。より身近なところで考えると、海外旅行に行くときに英語を話せるのと話せないのとでは、楽しみが何倍も変わってきます!
遠い将来のことだけではなく、子どもに身に着けてほしいさまざまなスキルが身に付く英語教育。まずはママパパも子どもと一緒に楽しみながら、英語に触れてみてはいかがでしょうか。